にらみ合う晶穂と伊里野の前に、最初のメニューである鉄人ラーメンが運ばれてきた。縮れ麺、具はナルトとメンマと炒めたモヤシ、チャーシューは薄く数が多い。至極オーソドックスな醤油ラーメンである。 量、という一点を除けばの話だが。 まず巨大なドンブリからして暑苦しい。バカバカしい容積いっぱいに麺とスープが満ち満ちており、ほぼ同じ量の具がその上に山と盛られていて、横から見ると半球状のはずのドンブリが丸く見える。はっきり言ってこんなシロモノが人間の腹の中に収まり得るとは思えないのだが、この壁を飾る完食者の名前の数々はまさかウソではあるまい。
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